表側矯正とは?
固定式の装置で、ワイヤーの矯正力により、歯を動かします。 基本は永久歯列完成後に、装着可能となります。 混合歯列期に萌出し、歯根が完成している永久歯前歯にのみ部分的に装着することもあります。

特徴

適応範囲が広い
軽度から重度まで、さまざまな不正咬合に対応できます。

効率的に歯を動かせる
ワイヤーの力を利用して、3次元的に歯をコントロールできます。

治療実績が豊富
最も広く行われている方法で、多くの臨床実績があります。

費用が比較的抑えやすい
マウスピース型矯正や舌側矯正に比べて、治療費用が抑えられることが多いです。

見た目への配慮
金属ブラケットのほか、透明のブラケットを使用することで、目立ちにくい装置を選ぶことも可能です。
注意点
装置が表側につくため、笑ったときに見えやすい。
装置に食べ物が絡まりやすいため、丁寧な歯磨きが必要。
調整直後に違和感や痛みを感じることがある。
メリット&デメリット
メリット
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幅広い症例に対応できる軽度から重度の不正咬合まで、ほとんどのケースに適応可能です。
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歯を効率的に動かせるワイヤーを使って3次元的に歯をコントロールできるため、複雑な歯並びにも対応しやすいです。
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治療実績が豊富最も一般的な矯正方法で、長い臨床実績があり安心感があります。
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費用を抑えやすいマウスピース矯正や裏側矯正に比べ、費用が比較的リーズナブルです。
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装置が壊れにくい固定式なので、紛失の心配がありません。
デメリット
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見た目で装置がわかりやすい特に金属ブラケットは目立ちやすいですが、透明や白色の装置を選ぶことも可能です。
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食べ物が挟まりやすい食後の歯磨きを丁寧にしないと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
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違和感や痛みが出やすい装置やワイヤーが頬や唇に当たり、口内炎や痛みを感じることがあります。調整後、2、3日は痛みを感じることがありますが、1週間ほどで慣れてきます。
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清掃が難しいブラケットの周りは特に歯磨きしにくく、磨き残しがあるとむし歯の原因となります。
治療について
治療のこだわり

見た目への配慮
前歯には透明のブラケットを使用し、できるだけ目立たないようにしています。

痛み・違和感の軽減
最新のスリムなブラケットを採用し、口内炎や装置の違和感を最小限に。
ワイヤーは「形状記憶合金」を使用し、弱い力で効率的に歯を動かすため、痛みが少なく快適。

幅広い症例への対応
表側矯正は最も実績があり、軽度から重度まで対応可能。
歯並び・咬合の改善だけでなく、横顔の美しさ(Eラインのバランス) にもこだわった治療を行います。

患者さま一人ひとりに合わせた装置選び
ご希望やライフスタイルに合わせて、目立ちにくさ優先/機能性優先 など柔軟に対応し装置のご案内をします。
よくある質問
金属のブラケットは目立ちやすいですが、透明のブラケットを使用することでかなり目立ちにくくできます。
装置をつけた直後やワイヤーを調整した数日間は、歯が浮くような痛みや違和感があります。ただし多くの場合、数日〜1週間ほどで慣れます。
基本的に普段通り可能ですが、硬い食べ物や粘着性のある食べ物は装置が外れる原因になるため注意が必要です。
装置に食べ物が絡まりやすいため、丁寧な歯磨きが必要です。歯間ブラシやフロスを併用することで清掃性を保てます。
症例にもよりますが、一般的に1年半〜3年程度です。
マウスピース矯正や裏側矯正に比べると費用は比較的抑えやすいです。具体的な金額は初診相談時にご説明いたします。