大人の矯正治療とは?
大人の矯正治療は、成長期が終わった成人の方を対象に、歯並びや噛み合わせを改善する治療です。
一般的に【成人矯正】【二期治療】と呼ばれ、すべての歯が永久歯になった後に開始されます。
成長期の骨の発育を利用できる子どもの矯正とは異なり、歯と歯ぐき、顎の骨の状態を考慮した上で歯を適切な位置へ移動させるのが特徴です。

対象
当院の成人矯正は、成長がほぼ終わった高校生以降〜60代まで幅広く対応しています。
当院の患者さまの約6割が成人、特に30〜40代女性の治療経験が豊富です。
職場や日常生活に支障の少ない目立たない矯正(マウスピース型・舌側矯正)にも対応しています。
歯並び・見た目に関するお悩み
- 前歯が重なっている(叢生・ガタガタ)
- 前歯が前に出ている(出っ歯)
- 下の歯が前に出ている(受け口)
- 前歯がかみ合わない(開咬)
- すき間が空いている(空隙歯列)
噛み合わせ・機能面でのお悩み
- 噛みづらい、食べづらい
- 発音がしづらい
- 歯がすり減ってきている
健康面での予防目的
- 将来、歯を長持ちさせたい
- 歯磨きしやすい環境にしたい
- 歯周病や虫歯を予防したい
成人矯正に明確な年齢制限はありません。
歯と歯ぐきの健康状態が良好であれば、40〜50代から始める方や60代の方も治療可能です。
当院では治療開始前に歯周組織や骨の状態を精密に確認し、無理のない計画を立てます。
必要性
矯正治療は子どものうちに行うものというイメージがありますが、歯や歯ぐきが健康であれば大人になってからでも十分に治療は可能です。
むしろ大人の矯正には、見た目の改善だけでなく、長期的な口腔の健康維持や生活の質の向上といった大きなメリットがあります。

口元や笑顔の審美性を改善
コンプレックスを解消し、自信を持って笑えるようになります。

虫歯・歯周病予防につながる
歯並びが整うことでブラッシングしやすくなり、長期的に歯を守ることができます。

噛み合わせや咀嚼機能の改善
しっかり噛めることで消化器への負担が減り、健康維持につながります。

顎関節や全身への影響を軽減
噛み合わせの不調和による顎関節症や肩こり、頭痛などのリスクを軽減します。

ライフスタイルに合わせた治療が可能
目立ちにくいマウスピース矯正や裏側矯正など、大人向けの装置も選べます。

将来の健康維持
歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが減ります。
大人の矯正治療のメリット

見た目の改善で笑顔に自信
歯並びが整うことで、自然に笑えるようになり、写真や人前で話す時の自信が高まります。
特に大人の方は、仕事やプライベートでの第一印象にも良い影響を与えます。

噛み合わせの改善で健康的な生活
正しい噛み合わせは食事をしやすくし、消化を助けます。
また、噛む力のバランスが整うことで、顎関節や筋肉への負担が減り、肩こりや頭痛の改善につながる場合もあります。

虫歯・歯周病予防
歯が重なっていると磨き残しが多くなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
矯正で歯並びが整うと歯ブラシやフロスが通りやすくなり、長期的に歯を守る環境が整います。

バランスの良い噛み合わせで生涯健康な歯へ
噛み合わせの不均衡や歯列不正は、一部の歯に過剰な負担をかけ、摩耗や破折の原因になります。
歯並びを整えることで、歯全体をバランスよく使えるようになり、生涯にわたって自分の歯で食事できる可能性が高まります。

目立たない治療方法の選択が可能
マウスピース型矯正や舌側矯正など、仕事や日常生活で気づかれにくい治療法を選べます。
特に接客業や人前で話す職業の方に好評です。

年齢に関係なく始められる
歯と歯ぐきの健康状態が良ければ、40代・50代・60代からでも治療可能です。
「もう遅いのでは…」と感じている方でも、多くの方が治療を始めています。
使用する装置
- マウスピース(インビザライン)
- マルチブラケット装置(表側・裏側)
- 歯科矯正用アンカースクリュー
よくある質問
はい、可能です。歯や歯ぐきが健康であれば年齢に制限はありません。特に当院では20代〜40代で治療を始められる方も多くいらっしゃいます。
あります。マウスピース型矯正装置や透明なブラケットを使ったワイヤー矯正、歯の裏側につける舌側矯正など、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
症例によりますが、一般的には1年半〜3年程度です。軽度の歯並びであれば半年〜1年程度で改善できることもあります。
口腔内の状態によっては非抜歯で治療できることもあります。ですが歯並びや横顔のバランスを整えるために、抜歯が必要になるケースもあります。診断のうえでご説明します。
装置をつけた直後や調整後に、歯が浮いたような違和感や軽い痛みを感じることがあります。ただし数日〜1週間程度で慣れていく方がほとんどです。
装置の種類や治療の難易度によって異なります。マウスピース矯正や舌側矯正は比較的費用が高めになる傾向があります。詳しくは初診相談時にご説明いたします。